【仲介手数料の支払いのタイミングと注意点】不動産売買

お札と小銭 不動産知識

こんにちは、現役不動産会社の会社員masaru(@masaru)です。

不動産を購入、または売却する場合、仲介業者がいれば仲介手数料がかかります。

今回は仲介手数料を支払うタイミングについてです。

これから不動産購入または売却を検討している方々の参考になったら嬉しいです。

それでは見ていきましょう。

一般的には3種類

計算機と黄色い鉛筆
masaru
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仲介手数料を支払うタイミングは、大きく3種類ありますよ

①契約締結時 半金 決済時 半金

購入にしても、売却にしても、契約を締結したタイミングで半金を払い、決済(売主は不動産の引き渡し、買主はお金を支払日)のタイミングで残りの半金を払います。

一番ポピュラーな方法だと思います。

契約締結時、決済それぞれのタイミングで必ず一般媒介契約書と約定書を書かされますので、内容を確認確認してください。

一般媒介契約書と約定書の中に仲介手数料の支払い時期と金額が書いてあります。

②決済時に全額

契約の時は一切仲介手数料の支払いはせず、決済の時に一括で仲介手数料を払います。

仲介業者や嫌がりますが、自己資金がない場合などは仲介業者に相談のうえ、このような支払い方も可能です。

③契約時に全額

ほとんどやりませんし、仲介業者から提案されることもないと思います。

ただ、仲介業者の担当者次第で相談される場合があります。

なぜかというと、担当者が数字に困っていて、すぐにでも仲介手数料が欲しい場合です。

①や②だと仲介手数料の支払いまで契約から1か月半以上かかるケースが多く、そこまで待てない場合は契約時に全額支払いの相談がある可能性もあります。

注意点 仲介手数料が戻ってこないケース

契約時に半金を払う場合が多い仲介手数料ですが、重要な注意点があります。

それは、契約締結後、決済までに万が一解約になった場合、払った仲介手数料が戻らないケースがあります。

仲介手数料が戻ってこないケースについては、仲介手数料が戻ってくるケースを見た方が解りやすいので以下に記載していきます。

①ローン解約

買主が住宅ローンを組んで売買契約した場合で、万が一住宅ローンが通らなかった場合は契約が白紙解除になります。

そのため、契約時に払った仲介手数料も戻ってきます。

②物件に大きな問題があった

だれも気が付かないような、住むことができないような問題があった場合は仲介手数料は戻って言います。

③天災地変で倒壊

住むことができないくらい建物が壊れていたら契約は無くなり、仲介手数料は戻ってきます。

上記のように、買主の立場では『買いたいけどどうやっても買えない!!』や、売主の立場では『引き渡したいけど改善不可!!』のように、気持ちはあるけどどうしても前に進めない場合はやむを得ず白紙解除と言って、契約が最初からなかったことになります。

逆に、以下のような場合は仲介手数料は戻ってきません。

①希望外の住宅ローン会社や金利での解約

買主の希望のローン会社ではないが、別の銀行でローンは通っている場合は仲介手数料は戻ってきません。また、買主の希望の金利でない場合でも、融資が通っていれば、ローン解約はできませんので仲介手数料は戻ってきません。

②もっといい物件があった、もう一度考えたい、売りたくなくなった

買主や売主の勝手な都合で解約する場合は仲介手数料は戻ってきません。

このように、契約は履行できるが、買主や売主の勝手な都合で契約を解除する場合は仲介手数料は戻ってきません。仲介業者には落ち度がないからです。

契約書類と仲介業者に確認

masaru
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リスク回避の為にも、契約書類は穴があくほど確認し、わからない部分は仲介業者に全て確認!

理解したうえで契約しましょう!

万が一契約が解除になった場合に備えて、リスクを理解したうえで契約をしてください。

契約時または契約当時までに必ず契約書、一般媒介契約書、約定書を確認しましょう。

契約書類は難しい言い回しをしており理解ができなかったり、複数の契約書類でニュアンスが違ったりしますので、仲介業者にも必ず直接確認しましょう。

私が書いた内容は一般的な内容ですので、個別契約によって違いが出てきます。

契約書類に則って動きますので、自分を守るためにも、どのような場合は仲介手数料が戻ってくるのか、どのような場合は戻ってこないのか、必ず確認しましょう。

終わりに

契約時に仲介手数料を払い、万が一解約になって払った仲介手数料が戻ってこない場合かなり精神的ダメージが大きいです。

仲介手数料はかなり大きな金額で、仮に3,000万円の物件であれば100万円程度になります。

その半金である50万円を契約時に払うので、どの場合は戻ってくるか、どの場合は戻ってこないのか、リスクを理解したうえで契約すれば何かが起こってもパニックにならず、納得したうえで行動ができます。

安全な不動産取引をしてくださいね。

では今回はこの辺で。

最後までありがとうございました。

masaru

ブログ管理者のプロフィール
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神奈川県在住で不動産業界の30代会社員。
生まれも育ちも神奈川県。
家族は夫婦+娘1人+猫2匹の5人家族。
某インテリア企業から不動産業界へ飛び込み現在10年以上経過。
海や動物、おしゃれな事、サーフィン、読書、映画鑑賞、掃除が大好き。
ブログ開始は2024年1月。
自分の仕事を活かし仕活かされ、VUCA時代を生き抜く力を身に付ける事と、日々の成長と前進の為ブログを開始。

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