どうも、こんにちは!
現役の不動産会社の会社員masaru(@masaru)です。
今回は不動産営業についてです!
なぜかというと先日仲間内で飲んだ時に不動産の話題になりました。
僕しか不動産関係の仕事をしてません。
話を聞いていると、不動産業界の数字主義であったり、体育会系であったり、古くからある業界イメージが根強く、外から見るとそんな世界なんだなーと思いました。
なので僕が知っている不動産営業や業界についてまとめていきますー!
この記事はこんな方におすすめです!
・不動産業界に興味がある方
・転職を検討している方
・不動産業界の魅力を知りたい方
不動産仲介営業はきつい?
不動産仲介営業は入る会社によって大きく違います!
いわゆる『体育会系』な会社もあり、残業、パワハラ、数字主義的なところがあるので、いわゆる『きつい』と思います。
逆に『ソフト』な会社もあります。
営業マンなので数字はもちろん大切なのですが、数字だけで判断しているのではなく、成長することで数字も安定して伸びると考える会社は営業マンを大事に育ててくれます。
数字が上がらなくても詰められることはありません。(決してぬるま湯ではないので一生懸命やらなければ怖いですよ!)
そういった意味では、きつい会社もソフトな会社もあります。
僕が最初に入った会社はフルコミッション制で、給料はゼロ円。
ただ、契約したら多額のお給料が入るシステムでした。
なので、雇った側の会社としても、『数字できなければ本人が給料ないだけだし、給料欲しければ仕事するし』といったスタンスで、一生懸命な姿勢と向上心があれば数字が上がらなくても詰められることはありませんではした。
マイペースに進めさせていただき、アットホームで圧力はないけど情熱があふれる会社でとても勉強になりました。
不動産仲介営業で共通してきついのは『数字』と『宅建』
共通してつらいのは『数字』と『宅建』だと思います。
数字に追われる
営業マンなので、営業して数字を作って会社に貢献することがお仕事なので、自分で数字が作れていないと、会社から圧力がなくても、自分で自分を責めてしまいます。
不動産業は大きなお金が動く業界なので、1回の取引でとてつもない利益を出せることがあります。
それを狙ってやったのであればいいのですが、まぐれであればつらい日々がいつかきます。
なので、自分はこうやってこの数字を達成する!というストーリーを作って、そこに走りながらPDCAを繰り返して達成しなければいけません。
それを繰り返していけば、数字が達成できない月があっても心の余裕ができると思います。
自分でストーリーを考えているので。
このストーリーの組み立てがとても難しいです。
自分で考えてコンスタントに数字を作り出す!ということをやる決心があれば、あとは会社の選び方次第だと思います。
宅建を取る
それと『宅建』を取るのがつらいかもしれません。
宅地建物取引士ですね。
宅建はどの会社も会社からプレッシャーがあります。
露骨にプレッシャーをかけてくる所もあれば、ちくちくとプレッシャーをかけてくる所もあります。
宅建は独学でも取れますが、毎年合格者数が15%程度と簡単ではありません。
会社によっては宅建の有無で大きく存在を左右される所もありますし、宅建があったほうが営業にも役立ちます。
宅建を持っていると知識面でも不動産仲介のレベルとしても自信を持って接客ができますので、宅建がない状態で営業をしていると、『宅建を取らなければ』と危機感も感じます。
僕は3度目の受験で合格ができました。
1度目は1年独学で勉強して合格まで1点足りず。
2度目は確実に受かりたいために1年間教室に通い3点足りず。
3度目は教室に行っても結局は自分のやる気次第と理解し再度1年間独学で勉強してようやく合格。
周りの方々は1度で合格している人もいれば、何度受けたかわからない人で、未だに持っていない人もいます。
宅建を持っていないことで、『自分だけない』『ずっと取れない』『数字が上がらない>宅建がないからだろうか』『会社から圧がある』などでつらい気持ちになることがあります。
ただ不動産でやっていこうと決めたら、宅建は絶対に取った方が良いです!
最初はテレアポもきつい
僕が入社間もないころは『フルハン』と呼ばれる顧客リストにとにかく電話をしまくり物件の紹介をして、3か月以内に1件契約するという試練がありました。
これはお客様とのコミュニケーションの練習や物件紹介の練習などの営業訓練の一環でした。
僕は3カ月以内には契約できず、6カ月で1件契約できました。
お客様から明らかに嫌悪感を感じることが多いうえそれを数えきれない反復するのできつかった。。
前向きにとらえると心がかなり鍛えられます。
昔気質の『数字主義』『体育会系』の会社
こういった会社もあります。
気持ちと根性で数字を作る!みたいな感じです。
・数字が上がらない月は課長に説教を受け、具体的な改善策の話し合いはありません。
・社内ではライバル心が強くお客の取り合いをしたりします。
・数字が上がっていればすんなり帰れるが、数字が上がっていなければ遅くまで帰れない。
・数字やっている人がやっていない人に対しての対応がえぐい。
・夜遅くまで売却ちらしポスティング。
・暗黙の了解で謎の残業時間がある。
全てではないですが実際にこんな会社があるので、離職率が高いのが特徴です。
古株や管理職がそのように育てられているので、新人にも同じように育てますよね。
こういった会社は今のやり方に合いませんので、個人的には入社はおすすめしません。
昔はお客様が不動産の情報は持っていなく、不動産仲介業者が強い立場でしたが、今は不動産知識にしても物件情報にしても検索すれば簡単に情報が手に入ります。
僕が初めてお客様と会った際に、お客様のほうが情報を沢山持っているなんてことはざらにあります。(お恥ずかしいですが、現実です)
なので、一部のコミュ力が高く情報量を人間力などでカバーできる人以外は昔気質のやり方では現在のお客様に通用しません。
柔軟に世の中の流れに対応できる仲介業者に入社して、勉強することが良いと思います。
不動産仲介営業『客付仲介』のお仕事
一般的な不動産仲介業者は2種類あります。
『客付』か『元付』です。
『客付業者』は主に、物件を探している人に、物件を紹介して買っていただくのがお仕事。
『元付業者』は主に、物件を売りたい人の売却のお手伝いをするのがお仕事。
どの不動産仲介業者も『客付業者』も『元付業者』もやります。
要はどっちのほうが仕事の比率が大きいかですね。
『きつい』と言われる不動産仲介業者は『客付業者』が多いです。
『客付業者』の主な仕事は以下になります。
・WEBサイトからのお問い合わせで、物件を見たい、物件の詳細が知りたい等のお客様の対応
・WEBサイトからのお問い合わせで、物件を探しているので相談に乗ってほしいなどの対応
・店舗へ来社いただいたお客様の対応(物件を見たい、物件を探している等)
・マンションへ売却ちらしのポスティング
・売主業者へ営業し未公開物件の取得
1週間のざっくりとした動きは下記になります。
月曜日~金曜日
・前週末案内したお客様の契約準備の調査、書類作成
・住宅ローン打診
・週末案内のアポ取り
・売却チラシポスティング
・売主業者営業
・決済
土曜日~日曜日
・お客様を物件に案内
・クロージング
・契約
不動産営業の勤務時間
会社によってまちまちですが、僕の前の会社は10時~19時勤務、休憩1時間です。
普段残業はあまりなく、契約前後は遅くて23時頃に会社を出ることもありました。
大手仲介業者は取り扱う案件数がとても多いので仕事も無限にありますが、一部の大手仲介業者はPCが自動的に20時で切れてしまい残業をしない働きかけをしています。
それでも残業をしているようですが、20時程度で帰っている事が多いようです。
不動産仲介営業は契約になったらばたばたと忙しくなりますので、それまでの準備具合や、購入申し込み~契約日の設定期間によって残業の有無も変わってきます。
また、会社によって仕事の役割分担が違いますので、契約書類作成は管理職が作る会社であれば帰る時間も変わってきます。
『体育会系』な会社ですと、勤務時間は9:30~18:30だが、なぜか20:00までいなければいけないとか(だれ一人として定時で帰らない)とか、数字ができないと毎日23:00が当たり前なんて会社もあります。(夜中にポスティングするみたいです…)
有給休暇の取りやすさ
『ソフト』な会社はとても取りやすいです。
自分の仕事や会社に影響が出ない程度に自分の希望通り取れると思います。
『体育会系』な会社は取りにくいようです。
数字をやっている方はある程度自由にとれると聞く会社もありますし、数字をやっていても『有給が取れる雰囲気ではない』ようです。
休日出勤は場合によっては必要
これは全ての不動産仲介業者に共通しますが、お客様次第で休日出勤をすることは出てきます。
例えば契約や決済、調査や書類作成ですね。
例えば、お客様の購入の意思が固まったらなるべく早く契約をするのが業界のセオリーなので、場合によっては休日出勤をして契約します。
決済は平日のみでお客様の都合に合わせるため、不動産仲介業者がお休みの火曜日や水曜日になる可能性も高いです。
契約日に準備が間に合わない場合は休日出勤して調査や書類作成することもあります。
その代わり休日の振替は可能ですよ。(全てではないかと)
ちなみに不動産仲介業者の一般的な休みは火曜日と水曜日です。
まとめ
纏めますと以下のようになります。
・不動産仲介営業は会社によって『きつい』会社と『ソフト』な会社がある
・共通してきついのは『数字』と『宅建』
・『きつい』と言われる不動産仲介業者は『客付業者』が多い
・勤務時間は定時で上がれたり契約前後は23時過ぎになったりする
・有給休暇は取れるところもあるし、取りにくい所もある
・休日出勤が必要なときがある
不動産業界は他の業界に比べ遅れていると思います。
FAX利用は多いですし、書面での契約が当たり前、スマホが使えない営業マンがいる、ZOOM使わない。
ただ不動産業界は感情で動く世界なので、相手の為に一生懸命になればその気持ちが伝わって仕事になっていきます。
そんな業界なので、いまの時代に合わない『きつい』会社もあるのだと思います。
僕は『きつい』会社はおすすめしませんが、人によって何が『きつい』かは違いますし、『きつい』会社は頑張ればとても稼げます。(不動産仲介業に興味があるということは、稼ぎたい方がほとんどだと思いますので)
不動産仲介を検討している方は、検討している会社をよく調べて、是非思い切って入社してください。
いろんな経験と出会いがある素敵な職業です。
では、最後まで読んでいただきありがとうございました。
masaru
コメント